2009'07.06.Mon
□ビューティフル・マインド
吹き替え。途中から思わぬ方向へ流れていってびっくりしたけど、よく纏まってたと思う。後半がこの映画の着眼点をユニークなものにしていると思った。ラストも良かった。
□去年の夏、突然に
記憶をなくしたキャサリンが知っているはずの、従兄弟セバスチャンの死の真相とは……。
キャサリンの抑圧された精神状態が2重,3重の入れ子になっていて、そこがどんでん返しといえばそう。異常な状況に追い込まれて、発してしまった蓮っ葉な言動や行動が、必ずしもその人間の本質とは限らない。この辺り中々に勘違いしやすいため、途中まではまりました。彼女の精神病、伯母への軋轢、伯母の精神病、そして彼女のトラウマ。話が進むにつれ、圧迫感が増していく。ラストも息苦しかった。
この狂気っぷりどこかで……と思ったら、元はテネシーウィリアムズの戯曲らしい。なるほど納得。
□シャイニング
冬の間ホテルの管理を任され、雪で閉ざされた空間の中で過ごす事になった一家。家長で物書きである主人公は少しずつ精神を侵されていく。また、子供は感じやすく、過去ホテルであった惨劇にまつわる幻を見るが……。
カメラワークが上手い&怖い。色々説明されないところも上手い&怖い。恐怖の演出をメインにして、無理して話を展開させようとしない所もこの手の話(ホラー)には上手く作用していると思います。後は、やっぱりジャック・ニコルソンの演技でしょうか。しつこいようですが、ジャック・ニコルソンは私の心のウルヴァリンです。でもって、ろくでなしの演技が似合うし上手いvv 彼に悪態を付かせたら、もうもっとやって欲しくてたまらなくなるくらい、ウルヴァリンです。狂気の演技をさせたら、暗殺者をやらされてた頃の彼とだぶったりもします。というわけで、今回は狂気の演技が光ってました。
□トランスフォーマー・リベンジ
いやー、前回に増して、どっかんどっかんでしたねー。何だ、2作目は大体アクション割り増しですが、単純にドカドカやればいいってものでもないよー。<いつもいってる やっぱり、前回に比べると散漫に感じてしまう。
今回ちょっと、各陣営のメカの区別が付きにくかったというか、こっちで付けてる間が無い間に進んでいってしまったというか…。
サムは相変わらず、超受け身ですね。一応走ってはいたけれど、基本姿勢が。ビーとミカエラは可愛かったvv そして何より、シモンズ!!!!頑張った!ぶっちゃけ、地球を救ったのはあなたです。オプティマスは鬼畜全開でしたね…。さすが、司令官。
□ロッキー・ホラー・ショー
あははははは(乾笑 うーん、脳がとろけそうになりました。
ホラーをショーにすると、ギャグになるんですね。ある意味わかりやすい。 合間に挟まる解説のおいちゃんがイかしてました。 網タイツとハイヒールを履くと、男女問わずみんな足が綺麗に見えるのに驚いた(笑
□ゴールデン・ボーイ
友人宅で、吹き替えを。意外と吹き替え良かった。シンガーさんは、大規模な仕掛けを動かす話より、ちょっと規模と活動範囲が小さく、キャストも少なめ位の話(でも捻りがある)の方が味が出るような気がする。好きv そして、やはり男を綺麗に取らせたら右に出るものはいません! 少年の裸はフェチっぽく、そして何より、美しいサーvvv 前半の隠遁気味の演技と、後半色々と昔帰りして元気を取り戻してきちゃった時の爛々とした目の差が凄い。
□さらば冬のかもめ
海軍内で軽犯罪が不運を呼び、8年の刑と不名誉除隊を言い渡される青年を、2人でワシントンまで護送する。3人に芽生える奇妙な友情と、その最後。
うーん、今だったら絶対この作りとラストは無いかも。海軍の特殊事情とか、彼らの振るまいや、町の様子とかが一種の絵になる時代だったから通ったのかも。ラストのフェードアウト感は少しあっけなく感じましたが、途中彼らのそれぞれ心情の上下左右のブレ方を感じながら観られれれば、それでいい映画なんだと思いました。大事なのは結果でなく過程だと思った。
あと主人公の強烈なキャラ。このジャック・ニコルソンは口ひげなので、見た目はウルと雰囲気違いますが、悪態の付き方と行動はかなり被って堪らない。 そして、3人一緒に行動してる時の、並んだ時の身長差……vvv ああ、可愛い、可愛いvv 日本で彼をここまで可愛い呼ばわりしているのは、私だけのような気がする…。
□MW-ムウ-
友人に付き合って観に行ってきました。最初のタイのシーンの画面作りは結構頑張ってたかも。外国で撮ってます凄いでしょー的なカット割りが感じられなかったのがよかった。ただ、以降の殺人系の手口やムウに関しては色々と爪の甘さが目立ってしょうがなかった。日本人が甘々だって事を差し引いても、甘すぎる。
後、出てるだけのキャラ多すぎ。ユウキに対するガライ側の比重が弱すぎる。また、ガライが基本全部見てるだけで、一切役に立つ抵抗をしないのも前宣を考えると酷い。あと、女性記者も中途半端。立ち位置が被る記者と刑事を分けて2人出す必要はどこに? ここでもう一人女を出したかったからとしか思えない。
ラストもそんなわけで少し不満。ガライの存在は益々なんだったのかと思ってしまう。子供の頃の二人にもう少し会話が描かれていれば違ったのか? 画面作りがスタイリッシュ系で頑張っていただけに、脚本の甘さが合わずにむずむずする……。勿体ないなー。
□怒りの葡萄
アメリカの貧農の悲哀を綴ったもの。
土地から土地へ、目に見えない資本の都合で追いやられていく彼ら。現在でも同じ力でもっと巧妙に私たちは追いやられているのかもしれません。ただこの頃は、巧妙でないだけに、直接的。直接的だから、目に見えて悲惨。目に見えて悲惨なので、人は反発しようと心の力を貯められる所もあるんだと思います。
そして、まだ見ぬ世界を見て、人をつなぐ為に最後去っていく主人公が印象的。彼のお母さんの言葉にも、しぶとさというか、力を感じました。全編通してメッセージ色が強い映画でした。
話は変わりますが、この頃の役者さんの、ぎらっとしてて、おいしいもの食べてなさそうな感じが好きです。主人公のヘンリー・フォンダのズボンから覗く足首の筋とかに、ときめくよ!!<嫌に具体的だな…
吹き替え。途中から思わぬ方向へ流れていってびっくりしたけど、よく纏まってたと思う。後半がこの映画の着眼点をユニークなものにしていると思った。ラストも良かった。
□去年の夏、突然に
記憶をなくしたキャサリンが知っているはずの、従兄弟セバスチャンの死の真相とは……。
キャサリンの抑圧された精神状態が2重,3重の入れ子になっていて、そこがどんでん返しといえばそう。異常な状況に追い込まれて、発してしまった蓮っ葉な言動や行動が、必ずしもその人間の本質とは限らない。この辺り中々に勘違いしやすいため、途中まではまりました。彼女の精神病、伯母への軋轢、伯母の精神病、そして彼女のトラウマ。話が進むにつれ、圧迫感が増していく。ラストも息苦しかった。
この狂気っぷりどこかで……と思ったら、元はテネシーウィリアムズの戯曲らしい。なるほど納得。
□シャイニング
冬の間ホテルの管理を任され、雪で閉ざされた空間の中で過ごす事になった一家。家長で物書きである主人公は少しずつ精神を侵されていく。また、子供は感じやすく、過去ホテルであった惨劇にまつわる幻を見るが……。
カメラワークが上手い&怖い。色々説明されないところも上手い&怖い。恐怖の演出をメインにして、無理して話を展開させようとしない所もこの手の話(ホラー)には上手く作用していると思います。後は、やっぱりジャック・ニコルソンの演技でしょうか。しつこいようですが、ジャック・ニコルソンは私の心のウルヴァリンです。でもって、ろくでなしの演技が似合うし上手いvv 彼に悪態を付かせたら、もうもっとやって欲しくてたまらなくなるくらい、ウルヴァリンです。狂気の演技をさせたら、暗殺者をやらされてた頃の彼とだぶったりもします。というわけで、今回は狂気の演技が光ってました。
□トランスフォーマー・リベンジ
いやー、前回に増して、どっかんどっかんでしたねー。何だ、2作目は大体アクション割り増しですが、単純にドカドカやればいいってものでもないよー。<いつもいってる やっぱり、前回に比べると散漫に感じてしまう。
今回ちょっと、各陣営のメカの区別が付きにくかったというか、こっちで付けてる間が無い間に進んでいってしまったというか…。
サムは相変わらず、超受け身ですね。一応走ってはいたけれど、基本姿勢が。ビーとミカエラは可愛かったvv そして何より、シモンズ!!!!頑張った!ぶっちゃけ、地球を救ったのはあなたです。オプティマスは鬼畜全開でしたね…。さすが、司令官。
□ロッキー・ホラー・ショー
あははははは(乾笑 うーん、脳がとろけそうになりました。
ホラーをショーにすると、ギャグになるんですね。ある意味わかりやすい。 合間に挟まる解説のおいちゃんがイかしてました。 網タイツとハイヒールを履くと、男女問わずみんな足が綺麗に見えるのに驚いた(笑
□ゴールデン・ボーイ
友人宅で、吹き替えを。意外と吹き替え良かった。シンガーさんは、大規模な仕掛けを動かす話より、ちょっと規模と活動範囲が小さく、キャストも少なめ位の話(でも捻りがある)の方が味が出るような気がする。好きv そして、やはり男を綺麗に取らせたら右に出るものはいません! 少年の裸はフェチっぽく、そして何より、美しいサーvvv 前半の隠遁気味の演技と、後半色々と昔帰りして元気を取り戻してきちゃった時の爛々とした目の差が凄い。
□さらば冬のかもめ
海軍内で軽犯罪が不運を呼び、8年の刑と不名誉除隊を言い渡される青年を、2人でワシントンまで護送する。3人に芽生える奇妙な友情と、その最後。
うーん、今だったら絶対この作りとラストは無いかも。海軍の特殊事情とか、彼らの振るまいや、町の様子とかが一種の絵になる時代だったから通ったのかも。ラストのフェードアウト感は少しあっけなく感じましたが、途中彼らのそれぞれ心情の上下左右のブレ方を感じながら観られれれば、それでいい映画なんだと思いました。大事なのは結果でなく過程だと思った。
あと主人公の強烈なキャラ。このジャック・ニコルソンは口ひげなので、見た目はウルと雰囲気違いますが、悪態の付き方と行動はかなり被って堪らない。 そして、3人一緒に行動してる時の、並んだ時の身長差……vvv ああ、可愛い、可愛いvv 日本で彼をここまで可愛い呼ばわりしているのは、私だけのような気がする…。
□MW-ムウ-
友人に付き合って観に行ってきました。最初のタイのシーンの画面作りは結構頑張ってたかも。外国で撮ってます凄いでしょー的なカット割りが感じられなかったのがよかった。ただ、以降の殺人系の手口やムウに関しては色々と爪の甘さが目立ってしょうがなかった。日本人が甘々だって事を差し引いても、甘すぎる。
後、出てるだけのキャラ多すぎ。ユウキに対するガライ側の比重が弱すぎる。また、ガライが基本全部見てるだけで、一切役に立つ抵抗をしないのも前宣を考えると酷い。あと、女性記者も中途半端。立ち位置が被る記者と刑事を分けて2人出す必要はどこに? ここでもう一人女を出したかったからとしか思えない。
ラストもそんなわけで少し不満。ガライの存在は益々なんだったのかと思ってしまう。子供の頃の二人にもう少し会話が描かれていれば違ったのか? 画面作りがスタイリッシュ系で頑張っていただけに、脚本の甘さが合わずにむずむずする……。勿体ないなー。
□怒りの葡萄
アメリカの貧農の悲哀を綴ったもの。
土地から土地へ、目に見えない資本の都合で追いやられていく彼ら。現在でも同じ力でもっと巧妙に私たちは追いやられているのかもしれません。ただこの頃は、巧妙でないだけに、直接的。直接的だから、目に見えて悲惨。目に見えて悲惨なので、人は反発しようと心の力を貯められる所もあるんだと思います。
そして、まだ見ぬ世界を見て、人をつなぐ為に最後去っていく主人公が印象的。彼のお母さんの言葉にも、しぶとさというか、力を感じました。全編通してメッセージ色が強い映画でした。
話は変わりますが、この頃の役者さんの、ぎらっとしてて、おいしいもの食べてなさそうな感じが好きです。主人公のヘンリー・フォンダのズボンから覗く足首の筋とかに、ときめくよ!!<嫌に具体的だな…
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2009'06.08.Mon
□グラン・トリノ
イーストウッドさんのオーラと一貫した視点に、エンドロールが終わって席を立つまでは、おおおおとなっていたのですが、歩き出して車に乗る辺りで、いや?あれ?ちょっとおかしくない?と思い始めて、運転始めたら、何だかなぁな気持ちに。
隣の子がちゃんと前に出てこなきゃ嘘だろうな所を、イーストウッドさんが持って行っているので、非常に何だかなぁなんだと気がつきました。一つ気がつくと、途中イーストウッドさんの都合っぽく色々と動いている部分が全部気になってきて、家に着く頃には穴だらけになってました。エンドロールが流れてるときはそれらは気にならず、結構良かったと思ってたので、この人の視点と視野にかなり同化してたんだなぁと思います。監督主演だと意識的か無意識かは分かりませんが、かなり訴えかける力が強くなるんだなぁと改めて感じました。
□イル・ポスティーノ
イノセントな人たちが沢山出てきて。どの国でも、差はあれど、こういう人たちが沢山いて、その哀しさみたいなものが伝わってきて涙が出ました。表面上は薄くなったかもしれないけれど、本質はあまり変わっていない村落の人々の心模様みたいなものを思うと、心にすきま風が吹いたような寂しい気持ちになります。でも多分、そんな所全然気にならない人は気にならないと思います。海と、主人公の目の白と肌の色の対比が今でも頭に残っています。
□スミス都へ行く
主人公役の人がすごかった。イノセントなボーイスカウトのイノセントが持つ脳タリンの風味とだからこその強さを本当に上手く表現してる。後、個人的にヒロインが主人公にラストネームを教えるシーンが好き。イノセントだからこそ言える絶妙なセリフにぐらっとくる彼女の気持ちの揺らぎがものすごく伝わってきてぐっときました。上手い。また、彼女がとても魅力的な子で、観ていて飽きなかった。お母さんの心境という打ち明けに、思わず彼女がパドメに重なって笑ってしまったよ(笑
原題は都ではなくワシントンなんですねー、ほほーうと思った邦題でした。
イーストウッドさんのオーラと一貫した視点に、エンドロールが終わって席を立つまでは、おおおおとなっていたのですが、歩き出して車に乗る辺りで、いや?あれ?ちょっとおかしくない?と思い始めて、運転始めたら、何だかなぁな気持ちに。
隣の子がちゃんと前に出てこなきゃ嘘だろうな所を、イーストウッドさんが持って行っているので、非常に何だかなぁなんだと気がつきました。一つ気がつくと、途中イーストウッドさんの都合っぽく色々と動いている部分が全部気になってきて、家に着く頃には穴だらけになってました。エンドロールが流れてるときはそれらは気にならず、結構良かったと思ってたので、この人の視点と視野にかなり同化してたんだなぁと思います。監督主演だと意識的か無意識かは分かりませんが、かなり訴えかける力が強くなるんだなぁと改めて感じました。
□イル・ポスティーノ
イノセントな人たちが沢山出てきて。どの国でも、差はあれど、こういう人たちが沢山いて、その哀しさみたいなものが伝わってきて涙が出ました。表面上は薄くなったかもしれないけれど、本質はあまり変わっていない村落の人々の心模様みたいなものを思うと、心にすきま風が吹いたような寂しい気持ちになります。でも多分、そんな所全然気にならない人は気にならないと思います。海と、主人公の目の白と肌の色の対比が今でも頭に残っています。
□スミス都へ行く
主人公役の人がすごかった。イノセントなボーイスカウトのイノセントが持つ脳タリンの風味とだからこその強さを本当に上手く表現してる。後、個人的にヒロインが主人公にラストネームを教えるシーンが好き。イノセントだからこそ言える絶妙なセリフにぐらっとくる彼女の気持ちの揺らぎがものすごく伝わってきてぐっときました。上手い。また、彼女がとても魅力的な子で、観ていて飽きなかった。お母さんの心境という打ち明けに、思わず彼女がパドメに重なって笑ってしまったよ(笑
原題は都ではなくワシントンなんですねー、ほほーうと思った邦題でした。
2009'06.01.Mon
年代バラバラ、時期もバラバラ。だいぶ前から見たけれど時間が無くて何も書けず時が過ぎていったものとか、借りて観たものとかを振り返ります。
ネタバレはしてませんが、ぽろっと何か出るかも。率直に短めにいきます。
□ワルキューレ
シンガー節が痛いほど伝わってきた。映像もストーリーも。フィルム細部に渡って鳴り響くシンガー節に良い意味でおなかが一杯に(笑 トムを真っ向よく料理していたと思います。描きたいことがすごくはっきり、伝わって来た。結末は歴史を知っていれば分かっているので、後半はそれも相まっての焦燥に心拍数がどんどん上がっていった。最後は本当に悲しい。でも、それを描きたかったんだよね。そんな姿勢が大好きです。
□イエスマン YESは人生のパスワード
全然期待してなかったせいか、逆に結構上手くまとまってて、良かったです。
たぶん観たときに私の心境とマッチしてた部分もあったのかもしれないけれど。いや、でも本当に面白かったんですよ。一番のヒットは、さっきワルキューレで見たテレンス・スタンプがノリノリでイエス教の教祖を怪演してたこと。思わず吹いたよ(笑
□MILK
とても良かったです。声を上げて繋がる事を知って、知った力で世界が変えられると人が信じた時代のうねりが伝わってきた。一人じゃないって、知る事さえ大変だった時代で。それを初めて知ったときの気持ち。今はもう過ぎ去ってしまって、もっと複雑になってしまった感もあるけれど、そんな今はさておいて、そういう時代があったことが、表現されていて伝わってきた所がとてもよかったと思う。勿論、ショーン・ペンはすばらしかった。個人的に冒頭しばらくしてミルクが、誕生日を迎えて、言った「今まで生きてきて世の中の役に立つことを何もしていない」といった趣旨のセリフがとても胸に染みました。これもたぶん観たときに私の心境と関係してます。
□地球が静止する日(オリジナル版の方)
宇宙人の人が、とても穏和な人で。あれがどうなったらリメイクの予告に繋がるのか最後まで謎だった。子供と歩いてる所なんて本当にほほえましい、良い紳士さんで、素敵だった。
□ホルテンさん初めての冒険
タイトルロールから静かに引き込まれていって、最後はもう涙でした。
最近、起承転結を全面に押し出した映画ばかりみていたような気がしてちょっと映画選択の方向性を変えてみようかと思った。
□トッツィー
ウディ・アレン、すごい………。ある意味王道展開なのに最後まで飽きずに観てしまったよ。女性陣の描かれ方に時代を感じた。時代毎に男性の変化は結構緩やかですが、女性は本当に時代毎に変わるので面白いです。
□失われた地平線
みんなが求めるシャングリラ。なるほど人生のテーマですね。
さすがにここまでさかのぼって来ると、時代背景も違うからか、人の顔つきが変わってくる。女性は当然ですが男性も。情報が駆けめぐるの映像表現も懐かしの新聞が回るやつとかで、あれ久しぶりに見た。
俳優さんとシャングリラがとても綺麗でじっと見ていたら、気がついたら終わってました。紛失した部分はもう出てこないのかなぁ。残念だなぁ。
□ザ・スピリット
色々あって試写会に行きました。
うーん、これ舞台だったら有りかもしれませんが、映画では無しでしょう。
つくづくミラーさんって、止めというか見得というか、そういう非現実の空間切り取りが作風でもあるし、俺流なんだろうなと。で、それをそのまま映画でやってしまったんだね…という気がしました。舞台だったら限られた箱の中で、場面を変えて、悲喜こもごも。止めもブラックジョークも有りだろうし、役者の身体性というか人の出す圧力とセリフでだいぶカバー出来る気がします。あり得ないものをお約束で見る既にフィルターがかかった状態でテンション上げてみてますから。でも、映画はもっと低いテンションで持続的に流れていくものなので。出際、隣の奥様の「まるで漫画ね」のセリフに、ええ、漫画以外の何者でもなかったですねと心で胸の中で相づちを打ちつつ。やり方最初から間違えてるのである意味勿体ない。
□路上のソリスト
なんだか良い要素は沢山あるんだろうけれど、今一消化不良。惜しい。説明されない部分が心地よく流れていく話も沢山あるだけに、比べると乗れない。
ナサニエルの苦悩と恐怖に対するもう一人の柱としてのロペスのキャラのバランスが悪かったのかなぁ。最後も消化されたのかされなかったのか微妙。微妙だからいいと素直に思える微妙さではない。そこにもっていくための書き込みが足りない気がした。勿体ない。
□スタートレック
ストーリーの肝はとてもよかった。キャスティングもよかった。物語としてその辺りは久しぶりにぐっと来た。萌えもしっかりあったし(笑<ここ重要 医者がかわいすぎだろうとか、バルカン星人のツンデレっぷりとか。お父様ならぬかの人のもう惚れ抜いてしまっての惚気の境地とか(笑 主人公は正しく対男限定で効果抜群の俺様フェロモンふりまきまくりだし。懐かしくも正しく恐ろしい主人公像ににやにやが止まらなかったです。
ただ、映画の細部はちょっと勿体ないかなー。思うに、私はJJ某の画面作りが好みではないかもしれない。全体的にちょっとカット割りが細かく、早く、そのせいで五月蠅く感じられる。大事なシーンの説明が薄かったり、ちょっとあれっと思う展開や、心情表現がパターン的過ぎたりもして、唐突でご都合主義に感じる所が多々あったかも。ともあれ、宇宙に恐ろしい男が解き放たれてしまいましたね(笑 これからみんな苦労するよ……がんばれ(ほろり
ネタバレはしてませんが、ぽろっと何か出るかも。率直に短めにいきます。
□ワルキューレ
シンガー節が痛いほど伝わってきた。映像もストーリーも。フィルム細部に渡って鳴り響くシンガー節に良い意味でおなかが一杯に(笑 トムを真っ向よく料理していたと思います。描きたいことがすごくはっきり、伝わって来た。結末は歴史を知っていれば分かっているので、後半はそれも相まっての焦燥に心拍数がどんどん上がっていった。最後は本当に悲しい。でも、それを描きたかったんだよね。そんな姿勢が大好きです。
□イエスマン YESは人生のパスワード
全然期待してなかったせいか、逆に結構上手くまとまってて、良かったです。
たぶん観たときに私の心境とマッチしてた部分もあったのかもしれないけれど。いや、でも本当に面白かったんですよ。一番のヒットは、さっきワルキューレで見たテレンス・スタンプがノリノリでイエス教の教祖を怪演してたこと。思わず吹いたよ(笑
□MILK
とても良かったです。声を上げて繋がる事を知って、知った力で世界が変えられると人が信じた時代のうねりが伝わってきた。一人じゃないって、知る事さえ大変だった時代で。それを初めて知ったときの気持ち。今はもう過ぎ去ってしまって、もっと複雑になってしまった感もあるけれど、そんな今はさておいて、そういう時代があったことが、表現されていて伝わってきた所がとてもよかったと思う。勿論、ショーン・ペンはすばらしかった。個人的に冒頭しばらくしてミルクが、誕生日を迎えて、言った「今まで生きてきて世の中の役に立つことを何もしていない」といった趣旨のセリフがとても胸に染みました。これもたぶん観たときに私の心境と関係してます。
□地球が静止する日(オリジナル版の方)
宇宙人の人が、とても穏和な人で。あれがどうなったらリメイクの予告に繋がるのか最後まで謎だった。子供と歩いてる所なんて本当にほほえましい、良い紳士さんで、素敵だった。
□ホルテンさん初めての冒険
タイトルロールから静かに引き込まれていって、最後はもう涙でした。
最近、起承転結を全面に押し出した映画ばかりみていたような気がしてちょっと映画選択の方向性を変えてみようかと思った。
□トッツィー
ウディ・アレン、すごい………。ある意味王道展開なのに最後まで飽きずに観てしまったよ。女性陣の描かれ方に時代を感じた。時代毎に男性の変化は結構緩やかですが、女性は本当に時代毎に変わるので面白いです。
□失われた地平線
みんなが求めるシャングリラ。なるほど人生のテーマですね。
さすがにここまでさかのぼって来ると、時代背景も違うからか、人の顔つきが変わってくる。女性は当然ですが男性も。情報が駆けめぐるの映像表現も懐かしの新聞が回るやつとかで、あれ久しぶりに見た。
俳優さんとシャングリラがとても綺麗でじっと見ていたら、気がついたら終わってました。紛失した部分はもう出てこないのかなぁ。残念だなぁ。
□ザ・スピリット
色々あって試写会に行きました。
うーん、これ舞台だったら有りかもしれませんが、映画では無しでしょう。
つくづくミラーさんって、止めというか見得というか、そういう非現実の空間切り取りが作風でもあるし、俺流なんだろうなと。で、それをそのまま映画でやってしまったんだね…という気がしました。舞台だったら限られた箱の中で、場面を変えて、悲喜こもごも。止めもブラックジョークも有りだろうし、役者の身体性というか人の出す圧力とセリフでだいぶカバー出来る気がします。あり得ないものをお約束で見る既にフィルターがかかった状態でテンション上げてみてますから。でも、映画はもっと低いテンションで持続的に流れていくものなので。出際、隣の奥様の「まるで漫画ね」のセリフに、ええ、漫画以外の何者でもなかったですねと心で胸の中で相づちを打ちつつ。やり方最初から間違えてるのである意味勿体ない。
□路上のソリスト
なんだか良い要素は沢山あるんだろうけれど、今一消化不良。惜しい。説明されない部分が心地よく流れていく話も沢山あるだけに、比べると乗れない。
ナサニエルの苦悩と恐怖に対するもう一人の柱としてのロペスのキャラのバランスが悪かったのかなぁ。最後も消化されたのかされなかったのか微妙。微妙だからいいと素直に思える微妙さではない。そこにもっていくための書き込みが足りない気がした。勿体ない。
□スタートレック
ストーリーの肝はとてもよかった。キャスティングもよかった。物語としてその辺りは久しぶりにぐっと来た。萌えもしっかりあったし(笑<ここ重要 医者がかわいすぎだろうとか、バルカン星人のツンデレっぷりとか。お父様ならぬかの人のもう惚れ抜いてしまっての惚気の境地とか(笑 主人公は正しく対男限定で効果抜群の俺様フェロモンふりまきまくりだし。懐かしくも正しく恐ろしい主人公像ににやにやが止まらなかったです。
ただ、映画の細部はちょっと勿体ないかなー。思うに、私はJJ某の画面作りが好みではないかもしれない。全体的にちょっとカット割りが細かく、早く、そのせいで五月蠅く感じられる。大事なシーンの説明が薄かったり、ちょっとあれっと思う展開や、心情表現がパターン的過ぎたりもして、唐突でご都合主義に感じる所が多々あったかも。ともあれ、宇宙に恐ろしい男が解き放たれてしまいましたね(笑 これからみんな苦労するよ……がんばれ(ほろり
2009'05.06.Wed
2009'04.05.Sun
観てきました。
以下率直な感想。ネタバレなし。
あんまり褒めてないので嫌な方は見ないで下さい。
それから、私はこの監督と合わないだけかもしれないので、あまり真剣に取らないで下さい。
因みに、原作は読んでません。
以下率直な感想。ネタバレなし。
あんまり褒めてないので嫌な方は見ないで下さい。
それから、私はこの監督と合わないだけかもしれないので、あまり真剣に取らないで下さい。
因みに、原作は読んでません。
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