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日々是日常

SWとアメコミをこよなく愛するヲタクの日常。腐女子的発言多数のため注意。

2024'09.23.Mon
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2007'06.05.Tue
やっと観られました。

物語りを作るという作業を意識的に、ある程度の矜持を持って取り組んでいる人には是非観ていただきたい。そしてこのジレンマを体感して欲しい(笑

内容が内容なせいもあり、作り手脳全開な部分が随所に感じられ、それゆえに楽しめるところと楽しめないところがある。観ていて非情にアンビバレンツな感じが付きまとう。個人的には最後まで素直に楽しめなかったかも。

映画として、客観的には中の下くらい。観るならレイトで。


以下、ネタバレ有の感想。

物語が主人公の頭の中を流れ、行動を描写する…ということで、三人称神の視点から語られる情景に対する文と映像が同時に流れるシーンが結構あるのですが…。
書き手であるカレンが打っているタイプの内容と共に、実際の映像が流れますが、こう文学的な表現をされるとですね、実際の画面と文を介して脳で結ばれた"私の"イメージが齟齬を起こすのです。この感覚、非情に気持ち悪いです。
あ、描写モードのCGはお洒落だったので、その部分は楽しかったですがねー。

映画ではなくて、読書モードに入ろうとする頭。字→絵変換をイメージや実際に描いて日常的に繰り返している人間にとって、文字から受け取るイメージを強制されているようで非情に鬱陶しい。
思えば、小説と漫画を本当に一緒に流すことは出来ないから、これは確かに映画やアニメでしか出来ない手法なのかもしれませんが、成功してないような気がしました。…いや、成功してるのかもしれませんが、私がそれを受け付けない人間だったため辛かったと言っておきます。

面白いとか、わかるとか、怖いとか。書き手としての自分を意識させる作家のカレン。カレンとハロルドの因果関係は全く説明されなかった。が、それこそが恐怖を与える気がする。説明なんて都合よくつかないから怖い。自分が書くことで人を殺すし実際殺してたかもしれない。今まで物語で殺した人が実際死んでない保証なんてどこにも無いんだし。
教授の反応。主人公の反応。どれも彼女を追い詰めたと思うよ。タイプライターの横でテーブル叩いた時は、本当に葛藤だっただろうね。書き手としての自分と人間としての自分。本当にそんな瞬間は迎えたくない。ハロルドを救って自分の子供(作品)を殺したようなものだろうに。

結局、彼女は最後に、ラスト変えてしまったけれど。まあまあと教授に言われていたラスト。正に小説の結び。訳もよかった。映画を観たけれど、本が読みたくなる話でした。こうなると世紀の傑作の方の結びはどうなっていたのかが気になるところです(笑
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