夏コミ新刊について

金曜に参加した夏コミ。スペースに来てくださった皆様、ありがとうございました！

今回の新刊「ASHIGE in LONDON」は今までのASHIGEの本とは少し違う趣向になってまして、少し補足をしたいかなーと思って、OffLine情報のエントリーにしてみました。

家に帰って本を通しで眺めてみて気がついたのですが、ゴドー感想を主たる目的でお手に取ってくださった方にとっては、二次創作の元ネタが何かすら何処にも書いてなくて、非常に分かりづらい仕様なのかも…と少し不安になりました。（洋画スペースで配本した事も不安材料の一つ）
せめてあとがきがあったらいつもみたいに、元ネタは……とか入れたりしてもう少し分かりやすかったかなぁ…とも思いましたが、作ってる最中はギリギリすぎてそこまで頭が回ってませんでした。すいません。そんなわけで、アメコミって何？という方のために、もう一度まとめてみます。

ASHIGE in LONDON
2008.8.14発行/A5/p68/表紙FCコピー/￥600



＜内容＞
・ロンドン見た、イアン・マッケランとパトリック・スチュアート主演の「ゴドーを待ちながら」のレポ
・同じく、ロンドンで見た映画「X-MEN Origins:Wolverine」(邦題「X-MEN ZERO: ウルヴァリン」)感想
・アメコミ，もしくはアメコミ原作の映画の二次創作（テーマ：ロンドンを舞台にする）
　　…収録順…
　　・タイトル（かいた人)：二次創作の元になったタイトル カップリング
　　・I'll tell you some news (月陽) ：Eternals イカリス×マッカリー
　　・Ophelia（暁 綾子) ：The Avengers(IRONMAN，Captain America) キャップ×トニー前提のバッキー×トニー
　　・静かな春（柴ながめ）：X-MEN(movie-verse) チャールズ×エリック

＜補足＞
※上二つの元はアメコミですが、IRONMANは映画にもなっています(Avengers, Captain Americaも何年か後に映画化が予定されています)ので、アメコミは無理でも映画を見て頂けるとキャラクター理解に繋がります。
※ちなみに、ASHIGE内では映画X-MENは2部作ということになっています。＜え？
※Eternalsには映画化予定も邦訳予定もありません…(Eternals補足)
※全体の約7割が二次創作に割かれています。レポの比重はそんなに高くないです。


以下は、私担当の二次創作についてのあとがき的な内容になります。今回あとがきが無かったので、こちらに。創作内容に触れてますので、出来たら本文をお読みの後ご覧頂ければと思います。

ニール・ゲイマンがライターを務めた、2006年版Eternals(以下、Eternals(2006))のラストから、クナウフ親子が担当するEternals(以下、Eternals(2008))までの間に幾つか疑問がはさまる状況変更があったので、今回その間を埋める妄想を描きました。
この"いくつかの疑問がはさまる状況変更"で、今回メインで扱ったのは、以下の2点です。
　・Eternals(2006)のラストではマッカリーとイカリスが2人で世界に散ったエターナルズを探しに行く描写で終わっているが、Eternal(2008)でそれを行っているのは、テナとイカリスの2人になっている。
　・Eternals(2006)のラストでは何も思い出せないと言っていたセルシーが、Eternal(2008)では全て思い出した状態でエターナルズとしてオリンピアに出入りしている。


まず、最初の件。マッカリーの事があんなに好きなイカリスが、彼と一緒に行動しなくても平気なんて、何かあったに違いない…という事で、マッカリーの事を好きだということを忘れてしまったイカリスとかありなんじゃない？と思ったのが始まりです。で、発展してマッカリーの存在を全部忘れて貰いました。
次の件は、セルシーの記憶が戻るってマッカリーの不幸街道的にちょっとおかしくない？という所から、マッカリーの大事な人をすげ替えてみました。

そんなわけで、イカリスには色々忘れて貰ったわけですが、きっと忘れてもマッカリーの事をまた好きになると思います。2年の間があるので、何万年の執着に比べれば、多少ぎこちないながらも、人間レベルで言えば、かなり大事な人になってるはず。2年なんてエターナルズ的に一瞬ですけどね（笑
今回マッカリーがイカリスの事を追いかける立場になるわけで、本当はその辺りのマッカリーの心情とか色々描きたいとも思ったのですが、テンポの関係で、雰囲気漫画のままにしました。

好きじゃなくても寝るのかとかは、彼らは神様の元ネタのような存在なので、(イカリス=イカロス，マッカリー=マーキュリー)その辺り、人間と感覚違ってるっていうのも有なのかなーなんて思って。
後、個人的に寝る事にそんなに過剰に恋愛感情が介入するのはある意味人間の特権なのかもなーとかも妄想したりして。そんな私の中の一般的なエターナルズ像は、かなりただれた大人みたいな感じで思って頂ければと…。（Eternals(2006)でもテナとイカリスは超ライトなセフレみたいだったし）少し人間を体験して、ちっとはまともになったかなー、どうかなー位。
そう言う意味では、マッカリーが大好きなイカリスはちょっと変なエターナルズということになってます。影響されて、今回マッカリーも変なエターナルズになった事に気がついたということで（笑

イカリスがまたマッカリーの事を好きになる過程とかも、また機会が許せば何処かで描きたいなーとか思いながらも、日本はおろか世界規模でも需要ほぼ皆無なカップリングなだけに妄想だけにしとこうか…とか考え中です。この辺りねちねちやる事を考えると、漫画より小説の方がいいのかなーとも思うので、気が向いたら作文練習も兼ねてWebで地味地味やるかもしれません。

あ…、なんかそれっぽい事をえらそうに言ってますが、それっぽく妄想するのが好きなだけなので、そこの所、ご理解よろしくお願いします。イカリス記憶喪失とか、ただれたエターナルズとか、普通に妄想ですから（笑　妄想二次創作結構じゃないかと思って、広い心で楽しんで頂ければ幸いです。
そして、よろしければまずは是非、Eternals(2006)を読んでください。英語の壁を補って余りある、とても妄想の余地のある(アメコミの素敵なところの一つはこの余地だと思っています）素敵な作品ですのでｖ