上手い…、上手いよ…

ブログのカテゴリに大河ドラマの項を作った方がいいんでなかろうかと思う頻度で日曜になるとそんな話を書いているような気がします…。

さて、今回の見どころはやはり、信虎と晴信らのやり取りもですが、やはり勘助とのやりとりでしょう。予告で剣を抜いていた二人を見て、ついにやってしまうのか！？復讐の行方は…？と。
以下ネタバレ。

今回もそうきたか！という意外性と必然の間隙を縫うような期待を裏切らない展開で、思わず観終わった後も色々考えさせられてしまいました。

それまでの、みつとの思い出をぐるんぐるん回しながら、信虎と剣を交えていた勘助との間に別の浪人が割って入り、いきなりそいつが信虎を切りつけるんですよ。
その時の勘助の表情とと相手を止める仕草に、そこで別の人間に入られて、夢から覚めた感と、張り詰めた何かが落ちた感がにじみ出ていて、しかも其処からモノローグぷっつり消える。演技と回想シーンだけ見せて、その他の内心描写はそこから一切出さないのがこちらの想像を刺激して本当にニクい演出です。本当に。言葉で説明できない類の間と感情を表現する方法として、本当に語らないという方法を出してくるとは…。ともすれば、説明不足や物足りない感に陥りそうな方法ですが、今までの展開と場の緊迫。そして勘助の頭の中も実際何か統計だって考えられる状態でも無さそうだ…というのが相まって、ちゃんと演出として成り立っている所に感動すら覚えましたよ。

更に上手いのが、その後の信虎とのやり取り。ここでのカタルシスのために、以前晴信に勘助の首取りさせたのか！？と思うと堪らない何かが襲ってきます。
そこまでぐるぐるこっちも考えてしまうような後に残る演技と演出に本当にお腹一杯（笑　勘助の復讐人生の節目を飾るにふさわしい、いい回でした。

来週からはまた新しい展開。どうやら勘助が士官するらしく、こう一つ一つエピソードが順を追って完結しながら発展していくのがいいですね。見ていて飽きない、飽きさせない展開。勘助が武田にきちっと落ち着くまでまだまだ波乱展開が続きそうで、楽しみ楽しみｖ
これ原作がいいのか、脚本がいいのか知らないですが、本当に久しぶりのハマリ物です。まだ観てない人は今週切りがよさそうなので、来週から是非……！！＜布教モード